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2004年12月 5日

遮光(中村文則)


愛する美紀を喪った悲しみは決して消えることはない。喪失感が、美紀の死をも否定する。そして彼が持ち歩いていたものは?愛か狂気か?狭間の中の男の心理を描いた作品。

本当に悲しいことは否定したい。喪ったという事実も受け入れられない。彼が持ち歩いていたものは、美紀そのものだった。「いつも一緒にいたい。」「いつも存在を感じていたい。」その思いだけが彼の心を支配する。大切なものを喪って、壊れてしまった心。癒すすべを知らない男の哀れさがにじみ出る。なぐさめの言葉もきっと役には立たないだろう。読んでいる間中、息苦しさを感じた。

ゆこりん : 16:09 | コメント (2) | 作者別・・な


コメント

ゆこりんさん、こんにちは。
ええと、こんなことぶっちゃけていいのかしら・・・?とも思いますが、これ、面白かったですか?
f丸もこれ、読破しましたが、まったくよさが分からなかったのですよ(涙)

投稿者 f丸 : 2004年12月 6日 17:34

f丸さん、( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
ぶっちゃけた話・・・私も面白いとは思いませんでした。
メインサイトのほうでは星の数で評価をつけているのだけれど、
「面白い」とは評価していません(^^;
感想ではあまり悪いことは書かないようにしているもので・・・。
よさが分からないのは私も同じです(*^▽^*)

投稿者 ゆこりん : 2004年12月 6日 20:20