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2014年3月24日

最後の恋 Men's(アンソロジー)


「最後の恋」そう言わせるほどの恋とはいったいどんな恋なのか?7人の作家が描く、究極ともいえる恋愛物語。

伊坂幸太郎、越谷オサム、朝井リョウ、石田衣良、橋本紡、荻原浩、白石一文、この7人の作家が、恋愛を描いた。
伊坂幸太郎の「僕の舟」は、人と人との不思議なつながりを見事に描いていた。運命の赤い糸の存在を感じずにはいられなかった。伊坂らしい作品だと思う。「3コデ5ドル」は越谷オサムの作品だが、なかなかユニークで面白かった。言葉が通じなくても人は心で通じ合えるのものなのだと、改めて感じた。ほのぼのとしたぬくもりが残る話だった。荻原浩の「エンドロールは最後まで」もなかなか面白かった。吉と出るか凶と出るか?この話に登場するふたりの行く末がとても気になる。余韻が残る話だった。
7つの話に登場する恋愛が本当に最後の恋と言えるかどうかは別として、バラエティに富んだいろいろな恋の話が読めるので、楽しめる1冊だと思う。

ゆこりん : 18:58 | 作者別・・あ他