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2013年12月20日

一葉のめがね(高山美香)


「(゜ロ゜;)エェッ!? あの人にはこんなエピソードが!」
札幌在住のイラストレーター高山美香さんが、ミニチュア粘土人形とイラストエッセイで世界の偉人達に鋭く迫る。

この本を読んだ人ならだれでもニヤリとしてしまうだろう。偉人のミニチュア粘土人形のできばえの素晴らしさ!そして、それに負けず劣らずの意外なエピソード。読み始めたら止まらない。あっという間に読み終えてしまった。
タイトルの「一葉のめがね」。実は、樋口一葉は隣に座っている人の顔も分からないほど強度の近視だったそうだ。けれど、人前で眼鏡をかけることを極度に嫌い、裸眼で通していたとのこと。また、漱石は肩凝りで、その肩凝りという言葉は漱石が作った造語だった!知らなかった・・・。そのほかにも、数々の偉人のエピソードが詰まっている。文章を読んでも楽しいし、イラストや粘土人形を眺めるだけでも楽しい。できるならこの本を多くの人に読んでもらいたいと思う。高山美香さんの魅力をぜひ知ってほしい。

ゆこりん : 19:39 | 作者別・・た他