« 命のビザを繋いだ男(山田純大) | メイン | キケン(有川浩) »

2013年9月11日

ドミノ倒し(貫井徳郎)


死んでしまった恋人の故郷月影市で探偵事務所を始めたが、依頼内容は雑用ばかり。ようやくまともな依頼が来たと思ったのだが、依頼人は何と亡き恋人の妹!その女性江上友梨の依頼は、月影市で起こった殺人事件の犯人として警察にマークされている元彼の無実を晴らしてほしいというものだった。さっそく事件を詳しく調べ始めるが、芋づる式に過去の未解決殺人事件を引っ張り出すことになってしまった。いったい真相は・・・?

江上友梨から依頼された事件を調べる一方で、幼なじみの警察署長の頼みで過去の未解決事件も探ってみる。だが、なかなか真相は見えてこない。いったいなぜこんなに未解決事件が多いのか?しかもそれらはどこかで繋がっている???事件が事件を呼ぶ展開は、読んでいてなかなか面白かった。だが、多くの事件にたくさんの登場人物・・・。「いったい作者はラストにちゃんとまとめることができるのか?」ページが少なくなるにつれとても不安になってきた。そして、その不安は的中した。「こういうラストにするとは!」正直言って落胆した。確かにこれなら、何でもかんでも辻褄は合わせられる。だが、こんな真相は邪道ではないのか。安易すぎる。ラストにがっかりさせられるとは思ってもみなかった。「逃げ」のようなミステリーの謎解きは歓迎しがたい。最後にどんな真相が待っているのか、とても期待しながら読んだのに・・・。中途半端な、手を抜いたような、納得のできない終わり方だった。前半が面白かっただけにとても残念だ。後味の悪い、イマイチな作品だった。

ゆこりん : 20:13 | コメント (2) | 作者別・・ぬくいとくろう


コメント

これ、嫌いなタイプの作品でした。
読んで損したというか、
読んだ時間返して欲しいくらい。
残念ですよね。

投稿者 ats : 2013年10月 3日 19:34

>atsさん
お久しぶりです(*^.^*)
せっかく買って読んだけれど、失敗でした。
こんな内容で売るなんて許せません!よく
出版したと思います。お金返して・・・(><)
読んだ時間も返してほしい・・・同感です。

投稿者 ゆこりん : 2013年10月 4日 19:09