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2013年7月22日

ビブリア古書堂の事件手帖4(三上延)


閉店間際に起こった地震!ひとりで店番をしていた大輔のもとに、安否を尋ねる電話がかかってきた。「栞子さん?」だが、声の主は栞子ではなく失踪した母親の智恵子だった!

今回も、本にまつわる謎解きが面白かった。江戸川乱歩は誰でも知っている有名な作家だが、この作品の中に書かれているようなことを知っている人は少ないだろう。作者は、乱歩という人間を丹念に調べ、そしてじっくりと描いている。その部分は、非常に興味深いものがあった。乱歩の作品はあまり読んでいないが、もっといろいろ読んでみようかなという気持ちを起こさせる。
さて、篠川姉妹の母親、篠川智惠子が姿を現したことで、物語は佳境を迎えつつある。圧倒的な存在感を持つ彼女の今後の行動がとても気になる。そして、娘たちを放って失踪までして、彼女がしなければならなかったこととはいったい何なのか?その理由が明かされる日は近い?期待が高まる。これからもこのシリーズから目が離せない。次回作が待ち遠しい。

ゆこりん : 19:44 | 作者別・・みかみえん