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2013年6月13日

人生とは勇気(児玉清)


人生について、仕事について、そして大好きな本について・・・。人としての生き方を熱く語る、児玉清さんの最後のメッセージ。

真面目で礼儀正しい雰囲気。普段テレビから受ける児玉清さんの印象はこんな感じだった。けれど、実際はとても情熱的な人だったのではないだろうか。この作品を読んでそう感じた。何事にも前向きに、ただひたすらがんばる。たとえ周囲が「無理なのでは?」と思っても、引き受けやり遂げてしまう。俳優として、夫として、父として、彼は何事にもひたむきだった。そして、本への情熱・・・。それは、この作品ばかりでなく、どの作品からも強く感じる。本当に本が好きだったのだ。もっともっと長生きして、いろいろな本を読んでもらいたかった。病に斃れたことが残念でならない。児玉清最後の作品であろうこの本を、いつまでも手元に置きたいと思う。あらためて、児玉清さんの冥福を祈りたい。

ゆこりん : 19:41 | 作者別・・こだまきよし