« ジェノサイド(高野和明) | メイン | 凍原(桜木紫乃) »

2011年7月12日

土曜日は灰色の馬(恩田陸)


作家、恩田陸。彼女はどんなものを読み、そしてどんなことを考えてきたのか?彼女を作家へと導いてきたものは何なのか?彼女の一面を知ることのできる、興味深いエッセイ。

「恩田陸さんの小説の読み方は、私のような凡人とは一味違うのではないだろうか?」以前からそう感じていたが、このエッセイを読んでますますその思いを強くした。深い洞察力、そこから広がるはてしない想像力。どんなにがんばっても、彼女の生まれながらにして持っているその能力には及ばない。独特の感性、独特の世界観。たまらなく魅力的だ。今まで読んできた小説を語る部分は、面白く読んだ。今まで読んできた少女漫画を語る部分は、興奮しながら読んだ。あまりにも懐かしすぎる!!彼女の存在がとても身近に感じられた。さて、これからどんな世界を小説で表現してくれるのか?期待に胸をふくらませ、待つことにしよう。

ゆこりん : 18:06 | 作者別・・おんだりく