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2011年4月22日

ダイイング・アイ(東野圭吾)


岸中美菜絵という女性を事故で死なせてしまった雨村慎介は、彼女の夫岸中玲二に襲われ重傷を負う。だが、岸中玲二は死体となって発見された。そして、慎介自身も記憶喪失に。「岸中美菜絵の事故には何かがある。」慎介は事故について調べ始めたが・・・。

ひとりの女性の命が奪われた事故。それが全ての始まりだった。だが、事故には別の真相がある。記憶喪失になった慎介が調べ始めるのだが、彼を記憶喪失にしてしまうのは発想が安易過ぎないかと疑問に思う。そもそもこの作品はミステリーなのかホラーなのか?そこのところもあいまいではっきりしない。いったい作者はどういう意図でこの作品を書いたのか?あまりにも非現実的で、納得できない箇所がたくさんあった。文庫本で約400ページという長さだが、読後満足感や達成感がまるで得られない。厳しい言い方だが、後味の悪さだけが残る面白味のない中途半端な作品だった。

ゆこりん : 17:54 | 作者別・・ひがしのけいご