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2011年1月27日
白銀ジャック(東野圭吾)
「ゲレンデのいったいどこに爆弾が!?」
ゲレンデの爆破予告、そして身代金要求。犯人の狙いはお金なのか?それとも・・・?白銀のスキー場を舞台に、緊迫した状況が続く。そして、ついに姿を現した犯人!追う者、追われる者、はたして結末は?
ゲレンデのどこに爆弾が仕掛けられたか分からない・・・。警察には絶対に知らせるなという犯人の要求を呑み、身代金を渡し、極秘にことを済ませようとするスキー場関係者。何も知らずにゲレンデを滑る利用客は大丈夫か?読んでいて多少の緊迫感は伝わってくるのだが、内容が薄っぺらい。2時間ものの安っぽいサスペンスドラマという感じがする。じっくりストーリーを練って書いたとはどうしても思えない。"ゲレンデジャック"と1年前の事件をからませて描いているが、それもわざとらしく見えてしょうがない。ラストも安易にまとめている感じで、読後は物足りなさが残った。ちょっと期待はずれだった。
ゆこりん : 19:58 | 作者別・・ひがしのけいご