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2010年7月16日
ニサッタ、ニサッタ(乃南アサ)

「次また会社を探せばいいさ。」
そういう軽い気持ちで最初の会社を辞めたが、次の会社は倒産、その次の派遣会社ではしくじった。ホームレス寸前まで追いつめられた耕平だが、明日を信じて歩き続る。そしてつかんだものは?
読み手の年齢によって主人公耕平への感情も異なると思うが、正直言って私はあまり共感できなかった。ひと言!「考えが甘すぎる!」世の中、そんなに自分の都合のいいようになる訳がない。いやなことがあるたびに周りや誰かのせいにして逃げ出すなんて、あきれるばかりだ。救いは、耕平が徐々に大人になっていくことだが。
ストーリーには関係ないが、この作品でどうしても気になることがあった。それは、この作品の中で使われている北海道弁だ。今どきこんな使い方はしないだろうと思う箇所が何箇所もあった。使い方が間違っているところも・・・。それに、「アイヌ」と「和人」という言葉が出てくるが、「和人」なんて言わないし使わない。時代錯誤も甚だしい。中途半端な知識だけで描くのではなく、もう少し北海道のことを理解して描いてほしかった。ちょっとひど過ぎる。
ゆこりん : 19:15 | 作者別・・のなみあさ