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2009年11月26日

MIST(池井戸潤)


U県塔野町紫野で起こった連続殺人事件は、5年前の中野「霧」事件に酷似していた・・・。同一犯のしわざなのか?もしそうだとすれば、犯人はなぜ5年もたってからこんな小さな町で事件を起こしたのか?紫野のたったひとりの警察官上松五郎がつかんだ真相は・・・。

紫野で起こった陰惨な事件。犯人はどんな人物なのか?動機は何か?なかなか姿を現さない犯人に、背筋がぞくっとする恐怖を味わう部分もあったのだが・・・。7章あるうちの4章くらいまではとても面白いと思った。だが、それ以降の展開は面白さをあまり感じなかった。今まで登場してきた人たちがこの先、事件の真相へどうつながっていくのか期待したのだが、裏切られた感じだ。意外性を狙ったであろう結末も、それほどの衝撃は受けなかった。そもそも、なぜ犯人がこのような事件を起こしたのか、その動機がとてもあいまいで説得力に欠ける。前半、一所懸命読んできた努力が、後半で全然報われない。読後も不満が残る。正直、いまいちの作品だった。

ゆこりん : 17:23 | コメント (2) | 作者別・・いけいどじゅん


コメント

こんにちは♪

『空飛ぶタイヤ』で企業小説という
池井戸ワールドを確立させた感のある
池井戸さんですけど
昔はこういう小説も書かれてましたよね。
私的にはまあまあ満足な作品だったのですが
私もこの犯人の動機には
納得がいきませんでした(へへ;

投稿者 かなめ : 2009年11月27日 16:06

>かなめさん
こんにちは~♪(^○^)
池井戸作品、「空飛ぶタイヤ」が初めてだったので
その印象が強かったです。
作者に対しても、そういう作風なのかな?と勝手に
思っていました(^^;
こういう作品も書いていたんですね~。
4分の3くらいまでは面白かったんだけれど・・・。
残念でした・・・(><)

投稿者 ゆこりん : 2009年11月27日 18:06