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2009年11月20日

ひかりの剣(海堂尊)


「医鷲旗」は誰の手に?
東城大学医学部剣道部の速水、帝華大学医学部剣道部の清川は、おのれの全てをかけて戦う。その陰で、彼らを見守るのは阿修羅と呼ばれている高階だった。はたして勝負の行方は?速水、清川の青春時代を描いた作品。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」に登場した速水、「ジーン・ワルツ」に登場した清川、そのほかにも田口、高階など、海堂作品に登場するおなじみの人物が登場する。速水と清川の因縁の対決は、手に汗握る。剣道を経験していない者でも充分に楽しめる。けれど、どこか漫画的なところもあり、読んでいて「あり得ないでしょう!」と突込みを入れたくなる部分もあった。特に速水の特訓の内容には驚かされた。「郊外にある城址」での特訓とあるが、銃刀法違反で捕まらないのか?所持するだけでも大変なことなのに(^^;ちょっと現実離れしすぎた感も否めないが、海堂作品に登場するいろいろな人たちの若き日の姿を垣間見るのは楽しかった。まあ、それなりに楽しめる作品だとは思う。

ゆこりん : 18:03 | 作者別・・かいどうたける