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2009年10月29日

虹を操る少年(東野圭吾)


「生まれたばかりの息子は、一瞬光ったように見えた・・・。」
父親に光瑠と名づけられた少年は、やがて天才的な力を発揮する。「光楽」と呼ばれる彼独自の音楽は、聴く者すべての心に感動を与えた。だが、感動を与えることが真の目的ではなかった・・・。光瑠の心に秘められた計画とは?

人と違う能力を持つことで周りの人たちから特異な目で見られ、特別扱いされる。それがはたして幸せなことだろうか。光瑠の持つ特殊な力に反応し彼を崇める人たちがいる一方で、彼の力を利用し私欲を満たそうとする者たちがいる。このふたつの流れは、光瑠が望む望まないに関わらず、彼を飲み込んでいく。追う者と追われる者の攻防は、読み手をハラハラさせる。光瑠はこれからどうなるのか?期待しながら読んだが、ラストは「これで終わりなの!?」と叫びたくなってしまうものだった・・・。「この終わり方は是か非か?」そう思うが、考えようによっては、こういう終わり方がベストなのかもしれない。それにしても、光瑠の奏でる音楽を実際に聴いてみたいものだ。聴けないのがとても残念!!

ゆこりん : 17:07 | コメント (2) | 作者別・・ひがしのけいご


コメント

こんにちは。お久しぶりです。
私もちょっと前に読みました。
この作品、結構前に書かれてるんですよね。
でも、光楽については昔っぽさを感じなかったです。
流石東野さんですよね。
私も、これで終わり!?と思いましたが、こういう終わり方でよかったのかな、と無理やり納得しています。
こういう感じで終わる作品、東野作品は多いですよね。

投稿者 苗坊 : 2009年11月 3日 12:46

>苗坊さん
こんにちは。
お久しぶりです(*^o^*)
ラストは「え~っ!」と思いましたが、
これ以外のラストとなると思いつきません(^^;
私も無理やり納得です。
でも、これからどうなるんだろう?
気になります・・・。

投稿者 ゆこりん : 2009年11月 3日 14:11