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2008年12月 5日

片耳うさぎ(大崎梢)


父母が不在のため、小学6年生の奈都は友だちの「ねえちゃん」の中学生のさゆりに泊まってもらうことにしたのだが・・・。古くて大きな屋敷には、昔からの不吉な言い伝えがあった。「片耳うさぎに気をつけろ。」決して入れてはいけないうさぎとは?

屋敷の中を探検し、屋根裏部屋を見つけた奈都とさゆりだったが、このことが雪子伯母をはじめとする蔵波家の人たちの過去を明らかにしていくことになる。「うさぎ」はなぜ不吉なのか?雪子伯母が奈都に厳しかったのは?屋根裏部屋に潜んでいた者の正体は?
過去には不幸なできごとがあったが、血生臭い事件も起こらず、全体としてはさわやかなミステリーという感じだった。古い大きな屋敷を探検する描写は読んでいてわくわくした。怖いけれど、子供はきっとこういう冒険は好きだと思う。ラストは、想像がついたものもあったが、「えっ!あの人が!」とびっくりすると同時に「そういう設定はありなの?」と疑問に感じる部分もあった。でも、全体的には楽しめる作品に仕上がっていると思う。

ゆこりん : 18:07 | コメント (2) | 作者別・・おおさきこずえ


コメント

ご無沙汰をしています。
12月、あわただしい時期になってしまいました。

屋敷を探検するあたりは面白かったのですが、ミステリーとしてはいまいちだったかな。

投稿者 : 2008年12月14日 16:48

>花さん
おはようございます。
屋敷の探検は私も楽しく読みました。
子供が喜びそうですね(o^∇^o)
ミステリーのほうは、設定に無理が
あるかな~と疑問に思う部分がありますが・・・。
それなりに楽しんで読みました(o^-^o)

投稿者 ゆこりん : 2008年12月15日 10:17