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2008年6月11日

覆面作家は二人いる(北村薫)


「岡部君、早速、お宅にうかがいなさい。」
「推理世界」編集部に送られてきた原稿に興味を示した左近先輩の命を受け、岡部良介は作者新妻千秋の自宅を訪ねることにした。そこで待っていた驚愕の事実とは!?覆面作家シリーズ第1弾。

かなりの美貌の持ち主で、その上大金持ちの令嬢。新妻千秋の人物像はかなり個性的だ。しかも、内と外では性格ががらりと変わるというユニークさ♪だが、少々気の弱そうな良介とのコンビは絶妙だ。二人は、事件の謎を次々と解き明かしていく。事件の中にはシリアスなものもあるが、どこか救いがあり読んでいてほっとする。心に重くのしかかってこないのが心地よい。良介の双子の兄弟優介(警視庁の刑事!)の存在も見逃せない。この作品にいい味を加えている。良介と千秋、この二人の関係はこれからどうなるのか?こちらも見逃せないところだ。第2弾を読むのが楽しみだ。

ゆこりん : 17:13 | コメント (2) | 作者別・・きたむらかおる


コメント

 こんばんは♪
 北村さんは三部作「スキップ」「ターン」「リセット」しか読んだことないんです。
 こちらも今度読んでみます♪

投稿者 翔ママ : 2008年6月12日 23:11

>翔ママさん
こんにちは~(^◇^)
このシリーズも3つかな?
時の3部作とはまた違った味わいがあります。
ぜひ読んでみてください♪(o^-^o)

投稿者 ゆこりん : 2008年6月13日 13:29