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2008年4月 9日

流星の絆(東野圭吾)


真夜中に家を抜け出し、ペルセウス座流星群を見に行っている間に、両親が殺された!犯人が分からぬまま14年の月日が流れたが、三兄妹は偶然犯人の男を見つけ出す。男への復讐を画策する3人。だが、巧妙な復讐計画には誤算が・・・。

長い作品だったが、最後まで飽きさせずに読ませるのはさすが作者の力量!三兄妹が詐欺師という設定にはちょっと驚いたが、その巧妙な手口はとても面白かった。また、用意周到な復讐計画も読み手を充分に満足させるものだった。はたして成功するのか?三兄妹はどうなるのか?ミステリーを存分に味わいながらラストへ!!ラストに待っていたのはやはり「驚き」。意外性は充分だったが、真相の分かり方があまりにもあっさりとしていて物足りなかった。もう少しじっくりとていねいに描いてほしかった。
また、出版社に言いたいのだが、ほかの人たちが書評でいろいろ書いているように、本の帯に書かれた文章がとても気になる。読む前に、あまりにも先入観を植えつけ過ぎではないのか。書き過ぎは作品自体に悪影響を及ぼすと思うので、控えてほしい。

ゆこりん : 16:44 | コメント (2) | 作者別・・ひがしのけいご


コメント

こんばんわ。カキコさせていただきますね^^
東野さんらしい、素敵な作品だと思いましたね。
3人が大人になって詐欺師になっていたのはちょっとショックでしたが^^;
私はあまり帯を観ていなかったのですが、期待を膨らませすぎるのは良くないですよね。
筆者にも失礼のように思います。

投稿者 苗坊 : 2008年4月11日 23:49

>苗坊さん
(^コ^)(^ン^)(^ニ^)(^チ^)(^ワ^)
読み応えがありましたね~。
ちょっとラストが不満でしたが(^^;
本の帯の書き方も、考えてほしいです。
作品にあまり影響するのはどうかと思います。
ないほうがいいかも・・・。

投稿者 ゆこりん : 2008年4月12日 17:00