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2008年4月 7日

春の数えかた(日高敏隆)


虫や植物たちはどうやって春が来たことを知るのか?自然の不思議さや、虫や植物たちの生態を、分かりやすく描いたエッセイ。

誰に教えられるわけでもないのに、春になると虫たちが行動を開始し、植物は花を咲かせる。年によって、春が早く来るときと、遅く来るときがある。その年その年の微妙な違いを、自然の中で暮らす虫や植物たちはどうやって知るのだろう。読めば読むほど不思議さを感じる。生き物たちの何気ない行動にもちゃんとした意味がある。そのことはだいぶ解明されてきたけれど、人間がどんなに研究しても、どんなに考えても、分からないことがまだまだたくさんある。読んでいて自然の神秘さを感じずにはいられない。虫はあまり好きではないけれど、たまにはじっくり観察してみるのもいいかもしれない。

ゆこりん : 19:37 | 作者別・・ひ他