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2008年3月23日
綾乃ちゃんのお告げ(橋本紡)
まだ小学5年生なのに、教主さまと呼ばれる綾乃ちゃん。彼女の不思議な力が、さまざまな人を幸福へと導く。彼女の不思議な力とは?3編を収録。
どちらの道に進むべきか?この道を進んで本当にいいのか?人生を歩んでいくときに迷うことがある。そんなとき、ポンと背中を押してくれる人がいれば・・・。そう考えたことはないだろうか?この作品の中にもそんな人たちが登場する。そういうとき、「綾乃ちゃん」は彼らの背中を進むべき方向にポンと押す。その先に何が待っているのかを、知っているかのように。いや、その不思議な力で本当に知っているのだ。だが、そのことは決して彼女自身の幸せにはつながらないような気がする。「綾乃ちゃん」にはまだまだ謎が多い。作者はこの先、その謎を解いてくれるのだろうか?