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2008年2月15日

生きものたちの部屋(宮本輝)


いかにして小説は生み出されるのか?そんな様子や、子供の頃の思い出、家族とのふれあい、趣味のこと、飼っている犬の話など、14編からなるエッセイ集。

子供の頃の思い出、家ができたいきさつ、そこでの生活、家族との関係、日常の何気ないひとコマ、飼っている犬のユニークな面などなど。どれもがとても興味深く、どの話からも人間宮本輝を感じることができる。また、ほのぼのとした感じがあり、読んでいて心地よい作品だ。ラストに、みんなが仲良く集い語らいあった家が阪神大震災で壊滅したことが書かれていて、ちょっとショックだったが・・・。小説を読んでいるだけでは分からない作者の素顔を知ることができる、とても面白い作品だった。

ゆこりん : 15:03 | 作者別・・みやもとてる