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2007年11月 7日
ブラック・ペアン1988(海堂尊)
東城大学医学部付属病院の研修医世良が医療現場で経験したことは?個性豊かな医師たちとの交流、医療現場の実態、佐伯教授と渡海の因縁などなど。病院内には陰謀も渦巻いて・・・。また、「ブラック・ペアン」に託された思いとは?
この作品には「バチスタシリーズ」でおなじみの人物があちこちに登場する。これがけっこう楽しめるので、この作品を読む前にまず「バチスタシリーズ」を読むことをお勧めしたい。もちろんこの作品を単独のものとして扱っても、充分満足できるが。
舞台は1988年の東城大学医学部付属病院。作者が現役医師だけあって、病院内の様子や手術場面の迫力は満点だった。派閥間の争いや、医師同士の個人的な確執、手術方法をめぐる対立など、内容も盛りだくさんで読み応えがあった。また、タイトルにもなっている「ブラック・ペアン」。この存在がこの作品をより魅力のあるものにしている。ラストはちょっと衝撃的!とにかく、面白いのひと言。一気読みだった。
ゆこりん : 15:43 | 作者別・・かいどうたける