« 夜明けの街で(東野圭吾) | メイン | くちぶえ番長(重松清) »

2007年8月24日

水の迷宮(石持浅海)


3年前、水族館で職員の片山が死んだ。その命日の日に事件は起こった。次々と発生するトラブル。そのたびに送られてくるメール。脅迫者の真の目的はいったい何か?翻弄される職員たちだが、ついに最悪の事態が起こった!!

水族館という限られた空間、しかも大勢の客がいる中で、次々に水槽に仕掛けをする犯人。職員の努力もむなしく、事態は悪化の一途をたどる・・・。その過程のストーリーの展開が早く、読み手を飽きさせない。途中で犯人について思い当たる人物が浮かんでしまったが、すんなりとラストに行かないところに作者の巧妙さが光る。ラストは、「これでよかったのかも・・・。」と思う反面、「これでいいのか?」という気持ちがあり、微妙だった。賛否両論?読み手の意見が分かれるのではないだろうか。

ゆこりん : 17:30 | 作者別・・い他