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2007年8月21日

逃亡くそたわけ(絲山秋子)


「21歳の夏は一度しか来ないのに。このままで終わるものか!」
福岡タワーの近くにある百地病院という精神病院に入院していた花は、逃亡を決意する。なりゆきで一緒に逃亡することになったなごやんとの、珍道中が始まった・・・。

あちこちで評判がよく、過去に直木賞候補になったこともあり読んでみたのだが・・・。私が一番嫌うタイプの作品だと思う。単なるドタバタで、読み手を笑わせようとしていることは分かるが、それ以外には得るところが何もない。ただ車で走って、無銭飲食、当て逃げ、万引きなど、やってはいけないことをやりながら逃げ回る。この作品のどこに共感したらいいのだろう。読後の余韻もなし、心に残ることもなし。ラストもプッツンと途切れてしまったようで、後味が悪かった。

ゆこりん : 19:59 | 作者別・・い他