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2007年7月11日

カシオペアの丘で(重松清)


肺の影はやはり悪性だった・・・。自分の余命が残り少ないことを知った俊介は、遠い日に捨てたはずの故郷に戻ってきた。幼なじみとの再会は彼に何をもたらすのか?

「許す」ということがこの作品の大きなテーマになっている。どんなことがあったにせよ、相手を許すことができるのか?許されたい人、許したい人、それぞれの心の葛藤は続く。自分の運命を知った俊介、多くの人たちの運命を変えてしまった俊介の祖父、思いがけない事件で家族を失ってしまった川原・・・。それぞれの人たちの切ない胸のうちは、読んでいてつらい。
この作品の描き方は、「細やか」というよりくどく感じる。読んでいてうんざりしてくることが何度かあった。それに、いろんなことを詰め込みすぎているのではないだろうか。そのため、感情移入がしづらい作品になっている。「感動的に、最後はきれいにまとめよう」という作者の意図を露骨に感じるようで、抵抗もあった。

ゆこりん : 16:00 | コメント (4) | トラックバック (4) | 作者別・・しげまつきよし

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トラックバック時刻: 2007年8月31日 16:21


コメント

お久しぶりです。ゆこりんさん。

私も同じような感想でした。
くどすぎる設定に、感情移入がしづらかったです。
それと、「死」が奇麗ごとのように扱われていた感じがしました。
素直に感動できなかった自分にも、残念でなりません。

投稿者 ゆう : 2007年7月30日 22:29

ゆうさん、お久しぶりです。
旅行や息子の帰省などでパソコンが10日間ほど
できませんでした。返事が遅くなってすみません。
ゆうさんも同じように感じたんですね。
たくさんの方たちが絶賛しているので、批判的な
感想を書くのはちょっとつらかったのですが、
ほっとしました(笑)

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2007年8月 8日 15:58

こんにちわ^^はじめまして♪
TBさせていただきました(^o^)

くどい、詰め込みすぎ、きれいすぎる・・という点で
私の感想とすごく似ているかも・・と思いまして。。
同じように感じる方の感想を読むとほっとしてしまいますね〈笑)
絶賛している方と、私たちのように感じる方とわかれるようですが、
重松さんの作品だと思うと、ついつい期待しすぎて読んでしまうので、
評価も厳しくなるのかな~なんて思います。

それでは、またお邪魔させていただきます♪

投稿者 じゅりん : 2007年8月31日 16:30

>じゅりんさん
はじめまして。
コメントとTBをありがとうございました。
じゅりんさんの感想も拝見しました。
くどいしきれい過ぎるというのは共通の意見ですね♪
それに、生まれも育ちも北海道の私には
北海道の描写にも違和感を感じました。
演出しすぎでは?(^^;
多くの方が絶賛しているので、けなすのはちょっと
心苦しいですが(;^_^A

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2007年9月 3日 15:39