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2007年5月27日

黒祠の島(小野不由美)


ノンフィクション作家の葛木志保が失踪した。仕事でコンビを組んでいた探偵の式部は、彼女が「夜叉島」に行ったことを突き止める。その島は、明治時代の祭政一致政策の中、統合されることのなかった「黒祠の島」だった・・・。

志保の失踪の手がかりをつかむため訪れた夜叉島。余所者を決して受け入れようとはしない島でいったい何があったのか?殺人事件さえも島の中で処理してしまおうという閉鎖された考えは異常だ。わずかな手がかりをたどり奔走する式部。読み手は否応なく作品の中に引きずり込まれていく。さまざまな人たちの証言から徐々に真相が見えてくるのだが・・・。古くからの因習にとらわれている人の心というのは、時には恐ろしい鬼を生み出すこともある。ラストには、衝撃と驚愕が待っていた。濃厚な読み応えのある作品だった。

ゆこりん : 22:17 | コメント (2) | 作者別・・お他


コメント

こんばんわ^^
何だか最近TBが反映されませんね。
なんででしょう。
小野さんは呪いとかそういうの上手いですよね~^^;
ゾクッとしました。
面白かったです。

投稿者 苗坊 : 2007年5月28日 20:36

>苗坊さん
こんばんわぁo(^-^ o )(ノ ^-^)ノ
TB、された形跡がまったくないんです。
どうなっているのか分かりません。
本当にごめんなさい(汗)
小野不由美さんの作品は「屍鬼」に続いて
2作目ですが、読み応えがありますね。
この作品も読後満足です(*^▽^*)

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2007年5月28日 20:55