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2007年5月19日

11文字の殺人(東野圭吾)


「誰かが僕の命を狙っているらしいんだ」
そう言っていた恋人の川津雅之は本当に殺された。いったい彼はなぜ殺されたのか?真相を探るべく「あたし」は、親友の萩尾冬子と行動を開始したのだが・・・。

「無人島より殺意をこめて」その11文字に込められた思いは何なのか?恋人の川津はなぜ殺されたのか?手がかりをつかむことはなかなかできない。やっとの思いであるできごとにたどりつくが・・・。ラストに明かされる犯人の動機にはちょっと納得できないものがあった。また、きっかけとなったあるできごとについても、現実味に欠けるのではないかと思う。ネタバレになるのであまり詳しくは書けないが、いくらリスクがあるからといって、本当にそんなことを要求するだろうか?とても疑問に感じる。読後感もあまりいいとは言えないが、まあそれなりに楽しめる作品だと思う。

ゆこりん : 14:45 | 作者別・・ひがしのけいご