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2007年4月18日
朝日のようにさわやかに(恩田陸)
オランダのグロールシュというビールから連想するのは、トランペットに心太。それらにまつわる話を面白おかしく描いた表題作を含む14編を収録。
ミステリーありホラーあり、そしてショートショートあり♪いろいろな種類のお話が楽しめた。この中で好きだった話は「冷凍みかん」と「淋しいお城」だ。「冷凍みかん」は、星新一さんのショートショートを思い起こさせるような逸品だった。冷凍みかんの意味するものは?作者の発想がきらりと光る。「淋しいお城」は、女の子の心の内を鋭くとらえた、興味深い作品だった。淋しいお城に連れてこられた子供たちが家に帰る方法がユニークで、親と子の関係をあらためて考えさせられた。まるで、いろいろな色やいろいろな味がぎっしり詰まったキャンデーボックスのような本だった。
ゆこりん : 20:36 | コメント (2) | 作者別・・おんだりく
コメント
こんばんはー。久しぶりにこちらにコメントします♪
私も恩田さんの奔放な発想に舌を巻いた「冷凍みかん」、一番ミステリー要素が濃かった「あなたと夜と音楽と」、不思議な世界でもの哀しい雰囲気で読ませてくれた「淋しいお城」、そして一番すんなり読めた「楽園を追われて」あたりが好きでした。
私の理解力が足りずに思わず??となってしまった話もあったけど、万華鏡のような話に魅了されました。
投稿者 りべ : 2007年4月18日 23:45
>リベさん
こんにちは~♪
コメントをありがとうございます。
「冷凍みかん」、好きでした(*^▽^*)
みかんに世界の運命がかかっているなんて。
その発想には驚かされました。
「あなたと夜と音楽と」もなかなかでした♪
リベさん同様、私も「ん????」と思ってしまった
ものもありますが、全体としては楽しめる本でした。
投稿者 ゆこりん : 2007年4月19日 15:00