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2007年2月16日

所轄刑事・麻生龍太郎(柴田よしき)


25歳。刑事になったばかりの麻生龍太郎。彼が住む町に起こるさまざまなできごとに対し、鋭い洞察力で立ち向かう。何気ないできごとに隠された真実とは?おなじみ「緑子」シリーズに登場する麻生の若き日を描いた作品。6編を収録。

「緑子」シリーズに登場する麻生とは、こんな人物だったのか。若き日の彼はある悩みを抱えているとはいえ、人情味のあるそして優秀な刑事だった。どんなささいなことも見逃さず、それを手がかりとして状況分析していく。もしもこのまま刑事を続けていたなら、どんな刑事になったのだろう?やはり「緑子」シリーズに登場する連との関係が強烈な印象として残っているので、複雑な心境になる。できるのなら、所轄刑事としての麻生の姿をもう少し見てみたいと思う。

ゆこりん : 18:28 | 作者別・・しばたよしき