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2007年2月 9日

月曜日の水玉模様(加納朋子)


いつもの時間、いつもの電車、いつもの座席に座る「彼」の月曜日のネクタイは、水玉模様だった。だがある日突然、水玉模様のネクタイが月曜日以外の日にも!陶子と「彼」こと広海のまわりで起こる小さなミステリーを、曜日ごとに7編収録。

大きな事件は起こらない。日常生活の中で、ほんのちょっといつもと違うことが起こるだけ。どれもそんな感じのするできごとばかりだ。謎解きの楽しさと、そこに見え隠れする人たちの悲喜交々がうまくとけあって、作品全体がやわらかで温かいものに包まれているようだった。曜日ごとのミステリー。月曜日、火曜日、水曜日・・・。話が進むにしたがって、陶子と広海の関係も微妙に変化していく。この二人どうなるの?そんなことを考えながら、ほのぼのとした気持ちで本を閉じた。

ゆこりん : 16:31 | コメント (2) | 作者別・・かのうともこ


コメント

こんばんわ^^
TBさせていただきました。
陶子も広海も好きですし、話も好きです^^
日常ミステリを書かせたら天才ですよね~。
この2人の今後もとっても気になります。
良いコンビですよね。

投稿者 苗坊 : 2007年2月20日 20:22

>苗坊さん
こんにちは~。
この本、よかったです~。
私も気になっているんです。この二人。
またこのコンビの話を読みたいです♪

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2007年2月21日 16:36