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2007年2月 7日
晩夏に捧ぐ(大崎梢)
成風堂に勤める杏子のもとに一通の手紙が届く。もと同僚だった美保からのもので、今勤めている老舗の本屋まるう堂に幽霊が出るという。アルバイトの名探偵(?)多絵と一緒に来て、解決してほしいとの依頼だった。杏子と多絵はさっそく信州へと向かうが・・・。
幽霊の正体は、作家殺しの犯人として捕まり、刑務所内で病死した作家の弟子小松秋郎だというが・・・。はたして彼は本当に殺人犯なのか?また、なぜ事件から20数年を経た今になって幽霊が出るようになったのか?どんな真相が出てくるのかとワクワクしながら読み進んだが、真相をつかんだ多絵がなかなかそれを話さないのでかなりイライラした。もったいぶっているとしか思えない。杏子のように多絵に対して「はっきりしろ!」と詰め寄りたくなった。ちょっと引っぱりすぎではないだろうか?その割には真相は貧弱だと思う。正直言って、がっかりした。もっとテンポよく、読み手を作品の中にのめり込ませるものがあればよかったのに。作品の内容自体はちょっと・・・という感じだが、本屋さんの描写はさすがにうまい。本好きにはたまらなかった♪
ゆこりん : 18:34 | コメント (2) | トラックバック (1) | 作者別・・おおさきこずえ
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晩夏に捧ぐ
大崎 梢
成風堂で働く杏子の元に手紙が届いた。信州の宇都木書店 通称「まるう堂」に勤めるかつての同僚 美保からで「まるう堂」に幽霊... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2007年2月 8日 16:36
コメント
ゆこりんさん、こんにちは~♪
確かにはぐらかしてなかなか真相を言わない多絵にはイライラさせられましたね(笑)私は、殺人事件の真相まで明かしてしまうとは思っていなかったので(素人だし・・・幽霊の正体だけ明らかになるのかと思ってました)あまりミステリと思って読んでいなかったんですよね。なのであまり貧弱とは思わず、本屋業界読み物として楽しんじゃったかも(^^ゞ
次作はまた短編集に戻るらしいので楽しみです♪
投稿者 板栗香 : 2007年2月 8日 16:41
>板栗香さん
こんにちは~。
性格的に、あそこまで引っぱられるともうダメ
なんです(^^;イライラしちゃって。
で、真相が期待はずれだったので、ちょっとむっと
きたんです(∩。∩;)ゞ
1作目のあのイメージがやっぱり好きです。
次回作、期待ですね♪((o(^∇^)o))わくわく
投稿者 ゆこりん : 2007年2月 9日 14:39