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2007年1月26日
どれくらいの愛情(白石一文)
ずっと一緒にいたいと思った女性だった・・・。晶に裏切られたと思い込んでいた正平は、ある日意外な真実を知る。表題作を含む4編を収録。
4編のなかで一番印象に残ったのは表題作の「どれくらいの愛情」だった。相手を思う気持ちが本物なら、強い意志でどんなことでも乗り越えられる。そのことを強く感じた。いろいろな愛の形があるが、一番大切なのは愛する人を幸せにしたいと思う気持ちではないだろうか。どの話も、人を愛し、一生懸命生きている人の姿が生き生きと描かれていた。ただ、4編ともインパクトが弱いと思う。感動もなかったし、読後の余韻も感じられなかったのは残念!