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2006年10月25日

ハードボイルド・エッグ(荻原浩)


探偵稼業も楽じゃない。探偵になって3年になるのに、いなくなった動物探し専門のような状況。その状況を変えようと秘書を雇うことにしたのだが・・・。笑える、泣ける、ハードボイルド(?)作品。

俊平の秘書としてやってきたのは、送られてきたダイナマイト・ボディの写真とは似ても似つかぬお婆さんの綾。凸凹コンビだが、息は合ってないようでちゃんと合っている。ドタバタの笑える話かと思ったが、後半にはとんでもない事件が待っていた。真相を探るうちに見えてきたのは、思わぬ事実。俊平と綾にも危機が迫る。後半はちょっとハラハラさせられた。そしてラスト・・・。前半の笑いとは全く違う展開に思わずホロリとした。こんなラストが待っていようとは思わなかった。笑いあり、涙ありの作品でとても楽しめた。

ゆこりん : 16:57 | 作者別・・おぎわらひろし