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2006年10月12日
ママの狙撃銃(荻原浩)
平凡な主婦になったはずなのに。ある日突然かかってきた電話が、曜子の人生を変えた。25年ぶりのKからの暗殺依頼。曜子は再び銃を手にした!
今は平凡な主婦だが、25年前はスナイパーという経歴の持ち主の曜子。暗殺依頼を家族のために断ろうとするが、彼女に、再び銃を手にする決心をさせたのが家庭の事情というのは皮肉な話だ。冷酷な暗殺者に徹することができないまま曜子はターゲットに銃を向ける。
曜子の選んだ道にはやはり抵抗を感じる。殺人を犯した手で我が子に触れることは、私なら絶対にできないだろう。描写はテンポがよく軽くてコメデイ風だが、いじめ、リストラ、殺人と内容は重く、描写と内容の間にはかなりのギャップがある。読み手としては、それをどういうふうに受け止めて読めばいいのか悩んでしまった。読後も複雑な思いが残った。
ゆこりん : 19:53 | コメント (3) | トラックバック (3) | 作者別・・おぎわらひろし
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トラックバック時刻: 2006年10月12日 23:12
» ママの狙撃銃 荻原浩 from 苗坊の読書日記
ママの狙撃銃
曜子は41歳主婦。夫浩平と中学生の娘珠紀、幼稚園児の秀太の4人家族。
普通の一般家庭だが、曜子には夫にも言っていない大きな秘密があった。... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年10月14日 20:31
» ママの狙撃銃 荻原浩 from かみさまの贈りもの~読書日記~
幼い頃、アメリカで暮らしていた曜子は、銃の使い方や格闘技などを祖父から伝授していた。
今は、ごく普通の専業主婦に納まっていたが、一本の電話でその平穏な日... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年10月15日 08:08
コメント
こんばんわ^^
TBさせていただきました。
私は結構楽しんで読んでいたんですが、やっぱり母親って言う立場から考えたら、子どもを守るためにどうすべきかって言う所で、もやもやするかもしれないですね。
娘を守る所は、やりすぎかとも思いましたけど、モネちゃんがあまりにもひねくれて、私も腹が立っていたので、スカッとしたんですが^^;
投稿者 苗坊 : 2006年10月14日 20:36
お久しぶりです。ゆこりんさん。
TBさせていただきました。
本当に、読後は複雑な気持ちになりました。
この小説をどう受け止めていいのやら、私にも未だわかりません。
投稿者 ゆう : 2006年10月15日 08:09
>苗坊さん
(*^o^*)コ(*^_^*)ン(*^O^*)バ(*^_^*)ン(*^O^*)ワーー!
私も楽しむことは楽しみました。
でも、母親の立場からするとちょっと共感できない
部分もありまして・・・(^^;
モネちゃんのことは、あれくらいやってもいいと思いました。
大事な子供をいじめるヤツは、絶対に許せない!!
これも母親の正直な気持ちです(^^;
>ゆうさん
お久しぶりです。TBありがとうございます。
母親があそこまでするのか?ちょっと抵抗を感じた
部分もあります。私も複雑な気持ちになりました。
投稿者 ゆこりん : 2006年10月15日 20:24