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2006年9月11日
コッペリア(加納朋子)
独特の人形を作成し続ける如月まゆら。彼女の作る人形に恋した青年は、人形にそっくりな女性と出会う。彼女の名は聖。本当に愛しているのは人形なのか、聖なのか?人の思いが交錯したときに起こった出来事は?
人形には魂が宿っているのではないだろうか。そう思うときがある。幼い頃暗い部屋に入ったとき、人形のほうを見るのが怖かった。だが人形は時として人の心を癒す存在にもなりうるのだが・・・。この作品の中の人形の果たす役割はとても不思議なものだった。なぜまゆらは聖によく似た人形を作ったのか?だが、この真相よりも驚いたのは、作品自体だった。思わず最初からまた目を通した。作品自体に隠されていたものに気づかなかった。これからこの作品を読む人には、じっくり味わいながら読むことをおすすめしたい。
ゆこりん : 20:30 | コメント (2) | トラックバック (1) | 作者別・・かのうともこ
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コッペリア
オススメ!
父親に捨てられた過去を持つ聖子。
父親が自慢できるような子供ではいたくないと思っていた。
小さな劇団で、女優をしている。
... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年10月15日 13:57
コメント
こんにちは^^
加納さんの作品、コンプリートしました~
この作品には驚きましたね。
ただの長編ミステリではないですよ^^
楽しめました。
人形って、生きているって考える時もあるし、怖いと思う時もあります。
最後は唖然としてしまいましたが、最後は納得。
なるほど~って思いましたね~
投稿者 苗坊 : 2006年10月15日 13:58
>苗坊さん
コンプリート、おめでとう!!
(⌒▽⌒)/゜・:*【ネ兄】*:・゜\(⌒▽⌒)
この作品にはだまされました。最後はえ~!!でした。
人の心は怖いです(^^;それをあらためて実感しました。
投稿者 ゆこりん : 2006年10月15日 20:26