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2006年8月24日

魔法飛行(加納朋子)


卓見は野枝に日常を超えた不思議な出来事を信じてほしかった。そしておこなった「魔法の飛行」。現実主義者であったはずの野枝は「魔法の飛行」を信じたのだが、そこには秘められた思いがあった。表題作を含む4編を収録。

駒子が瀬尾に宛てて書く手紙。そこに綴られた不思議な物語。瀬尾は駒子の手紙の内容から、その不思議な物語に隠された謎を解いていく。その謎解き部分も面白いが、物語の間に挿入されている謎の手紙にもおおいに興味をそそられた。それまでの不思議な出来事と手紙の謎がラストで見事につながっていくさまは、読んでいて小気味よい。読後、ほのぼのとしたものも残り、作者の魅力が存分に発揮された作品だと感じた。

ゆこりん : 17:57 | コメント (2) | 作者別・・かのうともこ


コメント

こんにちは。
駒子シリーズってすきなんですよね。
でもこの作品は「ななつのこ」を読む前に読んでしまったので、ちょっと失敗してしまったんです^^;
なので、もう1度読み直したいですね。

投稿者 苗坊 : 2006年12月12日 10:22

>苗坊さん
こんにちは~♪
順序が逆だったんですね(^^;
私も駒子シリーズは好きです。
ずっと続いてほしいですよね。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2006年12月12日 15:10