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2006年8月16日
一生に一度の月(小松左京)
アポロが月面着陸し人類が初めて月面に降り立つ瞬間を、男は仲間たちとマージャンをしながら待つことにしたが・・・。表題作を含む傑作ショート集。
かなり昔に書かれた作品で年代を感じさせるものもあるが、中には今でも充分に通用する作品もあり、作者の観察眼の鋭さに驚かされる。「日本沈没」「復活の日」「さよならジュピター」など数々の名作を生み出しているが、このショートショートを読んで改めて作者の魅力を認識することができた。読みやすく、そしてどこかピリッとしたところのある作品だった。