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2006年4月 9日
暗い日曜日(朔立木)
著名な画家が愛人を刺殺した。罪を認める以外詳しいことはいっさい語ろうとしない彼の態度に、川井弁護士は疑問を抱き始める。彼はその心の中にどんな真実を隠しているのだろうか?
「死亡推定時刻」に登場した川井倫明弁護士の活躍するミステリーということで、かなり期待感を持って読んだ。だが、犯人と思される画家梶井舜と、彼の愛人である津島七緒との関係、この事件に隠された真相など、そのどれもが新鮮ではないような気がする。かたくなに真実を語ろうとしなかった梶尾が、あっさりと真相を話す気になったいきさつもしっくりこない。ネタバレになるのであまり詳しいことは書けないが、真実を知る決め手となった事柄についても、プロがそんなことを見逃すのだろうか?と疑問に思った。ただ、「ひとつの事件が起こったときには、そこに関わる人たちはすべて不幸になってしまう。」そのことにはやりきれなさを感じた。
ゆこりん : 21:57 | コメント (4) | トラックバック (5) | 作者別・・さ他
このリストは、次のエントリーを参照しています: 暗い日曜日(朔立木):
» 暗い日曜日/朔立木 from ひまさえあれば
死亡推定時刻に登場した弁護士川井倫明先生が再び活躍。今回は著名な画家梶井舜が起こした殺人事件を担当する。共同製作者であり愛人でもある七緒を殺したのは自分だ... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年4月11日 18:05
» 暗い日曜日 from <花>の本と映画の感想
暗い日曜日
朔立木 角川書店 2006年1月
絵描きの梶井舜が、愛人であり絵の共同製作者津島七緒を殺したということで逮捕された。... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年4月11日 20:48
» 暗い日曜日 朔立木 from かみさまの贈りもの~読書日記~
有名画家が共同制作者で、不倫の関係にもある女性画家を刺殺。
犯行を素直に認めたが、担当弁護士である川井は、その裏に何かが隠されていることを感じ、事件の真... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年4月25日 13:41
» Presents 角田光代 from かみさまの贈りもの~読書日記~
贈りものにまつわるエピソードをモチーフに瑞々しく描かれた短編12編。
頂いた贈りものから溢れ出す思い出の数々・・・・。
それは、どこにでもありそうな日... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年4月25日 13:44
» 暗い日曜日 朔立木 from IN MY BOOK by ゆうき
暗い日曜日朔 立木 角川書店 2006-02by G-Tools , 2006/04/26
ストーリー自体は、面白くなかったわけではありま... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年5月 6日 01:07
コメント
こんにちは!
川井倫明弁護士が登場するということで、
期待をしすぎてしまいました。
事件自体は、かたすかしだったような・・・・
でも事件に関係した人たちの気持ちはよく描かれていたと思います。
投稿者 花 : 2006年4月11日 20:47
>花さん
( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
うーん、私も期待しすぎてしまいました。
「死亡推定時刻」の印象があまりにも強烈
だったので、そのせいかもしれませんが。
事件自体は平凡というか、ありふれたものだったと
思っています。
次回作に期待します((( ̄へ ̄井)
投稿者 ゆこりん : 2006年4月11日 22:28
こんにちは。ゆこりんさん。
私も期待しながら読んでいたので、なんとなくがっかりな終わりかたでした。
「死亡推定時刻」は読んでいないので読んでみようと思います。
TBさせていただきました。
投稿者 ゆう : 2006年4月25日 13:42
>ゆうさん
「死亡推定時刻」は私の五つ星です。
ぜひ読んでみて下さい。冤罪の恐ろしさがよく
出ています。
TBありがとうございました。スパム対策のため、
すぐに反映されないときがあります。(コメントも
たまにそうなります)そういうときは2,3日待って
くださいね。
投稿者 ゆこりん : 2006年4月25日 17:33