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2006年2月19日

虹とクロエの物語(星野智幸)


無心に二人でサッカーボールを蹴り合った日々があった。かつて親友だった虹子と黒衣。20年ぶりに二人は会うことにしたのだが・・・。

二人の間に言葉はいらなかった。ただボールを蹴っていれば気持ちが通じ合った。だが、その関係も終わりを告げる。それは成長のあかしなのか?それともお互い、見つめる方向が違ってきたからなのか?私にも似たような経験がある。生涯親友とまで思って友と、いつの間にか離れてしまっていた。二人の物語を読んでいて、無性にその友達に会いたくなった。昔のようにはなれないけれど、自然に笑って話ができるような気がする。全体的に難解な物語だった。だが、作者の思いをしっかりと感じた。

ゆこりん : 14:52 | コメント (2) | トラックバック (2) | 作者別・・ほ

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コメント

はじめまして。tamayuraxxと申します。
TBさせていただきました。
この作品は難解でしたね・・・
わたしも、難しい作品だなと思いながら読みました。
ただ、とても仲の良かった友人といつの間にか離れて
疎遠になってしまうというのは、誰にでもある経験かな、
と、その部分には共感しました。

投稿者 tamayuraxx : 2006年4月 8日 13:31

>tamayuraxxさん
初めまして、コメントありがとうございます。
友人と疎遠になってしまうというのは誰にでも
あることだけれど、ちょっと寂しい気もしますね。
つき合っているときは「ずっと友達でいようね」と
誓い合っているんですけど(^^;
中学時代の親友だった人と、とても会いたいです。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2006年4月 8日 21:39