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2006年2月 1日

東京物語(奥田英朗)


1970年代後半から80年代。携帯もない時代だったけれど、楽しかった・・・。田村久雄という一人の男性の、10代後半から20代を描いた作品。

70年代、そして80年代。その時代時代の主な出来事を背景に描かれたこの作品は、同時代同世代だった私の心を懐かしさでいっぱいにする。親から離れたい、大学生活を楽しみたい、一人前に仕事をしたい。どれをとっても私が考えていたことと同じだ。喜びもあったが、時には挫折もあった。いろいろなことを経験し乗り越えて、今の自分がある。できれば今現在の久雄に会ってみたいと思った。どんな人生を送っているのだろうか?

ゆこりん : 17:47 | 作者別・・おくだひでお