« 永遠の1/2(佐藤正午) | メイン | まぶた(小川洋子) »
2006年1月 9日
東京奇譚集(村上春樹)
「まさか、そんなことはあるはずがない。」そう思いながらも心のどこかで「あり得るかも・・・。」と思ってしまう。そんな不思議な話を5編収録。
あり得なさそうであり得る話。単なる偶然と片付けるにはあまりにも不思議な出来事。そういうことを経験した人は、世の中にはけっこういるのかもしれない。いつもの日常生活の中にそれは何気なく存在していて、ある時ふっと現れる。怖いような気もするし、体験してみたいような気もする。科学では割り切れないものが、この世の中にはまだまだたくさん存在する。それはきっと人の心の中にも存在するものなのだろう。しばし日常を忘れさせてくれる作品だった。
ゆこりん : 17:06 | コメント (4) | トラックバック (1) | 作者別・・むらかみはるき
このリストは、次のエントリーを参照しています: 東京奇譚集(村上春樹):
» 「東京奇譚集」村上春樹 from 今日何読んだ?どうだった??
東京奇譚集posted with 簡単リンクくん at 2005.10.18村上 春樹著新潮社 (2005.9)通常24時間以内に発送します。オンライン書... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年1月14日 08:55
コメント
このお話,あとがきで作者が言ってた「実際の物事がモチーフになってます」の「実際の物事」が非常に気になります。特に最終話。。
投稿者 mamimix : 2006年1月14日 08:55
>mamimixさん
おはようございます。
本当に全部実際にあった話なのか疑問です。
もし全部が本当だとしたらちょっと怖いですね。
本当にそんな猿がいるのでしょうか?
投稿者 ゆこりん : 2006年1月14日 09:28
お邪魔します。
そうそう、猿。いそうですね。
そして、妙にみなが丁寧な感じがとてもリアルで独特です。
長編がよみたいなぁ
投稿者 double face-d : 2006年1月20日 14:06
>double face-dさん
なんとも不思議な感覚の作品でした。
村上さんの作品で好きなのは「海辺のカフカ」です。
この作品は好き嫌いがあるかもしれませんが(^^;
あと、小説ではないけれど「アンダーグラウンド」が
すごくよかったです。こちらもオススメです。
投稿者 ゆこりん : 2006年1月20日 14:57