« かんじき飛脚(山本一力) | メイン | 骨音~池袋ウエストゲートパークⅢ(石田衣良) »

2005年11月28日

鳶がクルリと(ヒキタクニオ)


セクハラもなく、働きやすい会社だった。ゆくゆくは管理職だと思っていたが、貴奈子は辞表を出してしまう。引きこもり寸前の娘の様子を見かねた母は、鳶職の叔父のところで働くようにすすめるが・・・。

それまでとはまったく違う世界に飛び込んだ貴奈子。最初はいやいや働いていたが、地上からはるかに高いところで命の危険にさらされながら働く男たちを見て、しだいに人生観が変わっていく。いろいろな個性がひしめく集団だけれど、一人一人は気のいい人ばかり。ひとつの事をやり遂げるために力をあわせる様は感動的だ。果たして仕事はうまくいくのか?そして貴奈子の恋の行方は?軽いテンポで最後まで楽しく読めた。

ゆこりん : 16:24 | 作者別・・ひ他