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2005年11月22日

かんじき飛脚(山本一力)


加賀藩の命運は飛脚たちにかかっていた。「加賀藩の御内室のために密丸を10日以内に運べ!」だが、それを阻もうとする者たちが飛脚の命を狙い動き始めた。はたして無事に役目を果たすことができるのか?

金沢から江戸。この145里の冬道を走る飛脚の苦労は並大抵ではない。人から人へ物を届けるということが、こんなにも大変なことだとは思わなかった。裏切り者や飛脚の命を狙う者、決められた期限、そして過酷な道のり。とにかく読んでいて面白かった。刺客の攻撃をかわしながら、仕事に誇りを持ち命をかけて走り続けた男たち。ラストはほろ苦かったが、人と人とのふれ合いの描写もほほえましく、心に残る作品だった。

ゆこりん : 16:08 | コメント (2) | トラックバック (2) | 作者別・・やまもといちりき

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» 『かんじき飛脚』山本一力 from Ordinary Days
「金沢から密丸を運べ。期限は十日」。お国の命運は、男たちの足に託された。飛脚たち、駆ける駆ける!公儀の隠密対加賀藩の三度飛脚。公儀の嫌疑をかわすために、国... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年2月 2日 20:18

» 「かんじき飛脚」(山本一力著) from たりぃの読書三昧な日々
 今回は 「かんじき飛脚」 山本 一力著 です。 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2007年3月15日 20:57


コメント

こんばんは。
今回はちょっと舞台が大きかったですね。
それでも、実際に動いてるのは底辺の人たちですね。
個人的にはもっと戦闘シーンを増やしてもって思ったんですけど、一力さんはそれより人の思いや道中の人とのふれあいをたくさん描いてますね。
それだから一力さんの物語は好きなんですが(笑)

投稿者 ざっきぃ : 2006年2月 2日 20:28

ざっきいさん、こんにちは。
山本さんらしい作品だと思います♪
人の人情、これがどの作品にもていねいに描かれて
います。そこのところがとても好きです。
また別の作品を読んでみたくなりました。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2006年2月 3日 15:24