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2005年10月17日

血液魚雷(町井登志夫)


心筋梗塞で運ばれてきた患者は、放射線科医石原祥子の元恋人の羽根田耕治の妻だった。血栓除去の治療中、モニターに不気味な影が写る。「アシモフ」と呼ばれる最新装置で見た血管の中には、今まで見たこともない不気味な生物がうごめいていた!

現代版「ミクロの決死圏」と言われるように、この作品に描かれているのは人間の体内の世界だ。小宇宙と呼ぶにふさわしい、私たちが決して見ることの出来ない世界を、リアルに描き出している。この中で人間と未知の生物の戦いが始まる。限られた時間の中での息詰まる展開は圧巻。ただ、未知の生物については、途中で想像がついてしまった。ラストも、途中が緊迫した展開の割には物足りなかった。あっけないというか、拍子抜けしたというか・・・。

ゆこりん : 16:29 | コメント (2) | トラックバック (2) | 作者別・・ま他

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 第3回のこのミス大賞の選評内容を見たときから、いつ出版されるのか気になっていた本書『血液魚雷』である。このミス大賞の最終候補作かつ落選作なのだが、中身が... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年10月23日 14:58

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著者:町井登志夫  書名:血液魚雷 発行:早川書房 斬新度:★☆☆☆☆ 小松左京賞受賞歴のある町井氏の作品で第三回「このミス」大賞の最終候補作... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年11月 3日 11:17


コメント

こんにちは。聖月さんのサイト経由でまいりました。
ちょっと残念なデキでしたね、この作品。

投稿者 bibliophage : 2005年11月 3日 11:20

bibliophageさん、こんにちは。
「ミクロの決死圏」のイメージで読んだのですが
ちょっと期待はずれでした(^^;
残念です(><)

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年11月 3日 14:58