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2005年10月15日
動物記(新堂冬樹)
母親を失い、人間の手によって育てられることになった子グマたち。雄はアダム、雌はイヴと名づけられた。だが、この2頭を待っていた運命は過酷なものだった・・・。ある1頭のグリズリーの生涯を描いた作品を含む3編を収録。
人間は忘れてしまった。自分たちも自然の一部だということを。そして、人間もほかの動物も、生きているということでは同等だということを。人間がもう少しほかの動物を思いやる心を持ったなら、グリズリーのアダムも、ジャーマン・シェパードのシーザーとミカエルも、こんな悲しい生き方をしなくてもよかったのだ。人は自然に対してもっと謙虚であるべきだ。そうでなければ悲劇を繰り返すことになる。小学生の頃読んだシートン動物記のように、大自然のすばらしさを感じることのできる作品だった。
ゆこりん : 15:21 | コメント (2) | 作者別・・し他
コメント
「大きくなりすぎたクマ」という絵本を思い出しました。
読んでみたくなりました。情報ありがとうございます。
また、来ますね。
投稿者 鉄人ママ : 2005年10月19日 18:47
>鉄人ママさん
( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
小さいときはかわいがり、大きくなったら持て余す。
そういう人間の身勝手さは許せないですね。
自然や動物を大切にする心を持つべきだと思いました。
投稿者 ゆこりん : 2005年10月19日 19:33