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2005年10月11日
黒い家(貴志祐介)
死亡保険金の査定を担当する若槻は、呼ばれた家で少年の首吊り死体を発見する。少年には保険が掛けられており、父親は毎日のように会社にやってきては保険金を請求する。若槻は父親の態度に不審を抱き、今回の出来事を詳しく調査しようとするが・・・。
何気なく普通に生活し、いつもの通り仕事をしているつもりでも、本人が気づかぬうちに誰かから怨まれている場合がある。自分を怨んでいるのが常軌を逸した人間であれば、こんなに怖ろしいことはない。若槻に迫り来るのはまさにそんな恐怖だ。いつどこから相手が襲ってくるのか?読んでいる私までもが怖くなる。日頃から一番怖いのは幽霊ではなく人間だと思っているが、まさにその人間の持つ怖さを、まざまざと見せつけられた作品だった。
ゆこりん : 16:00 | コメント (4) | 作者別・・き他
コメント
ゆこりんさん、こんばんわ☆
前に読んだので詳細は忘れてしまったんですけど、じわじわと、とても恐ろしかったのを覚えてます。
結局、人間の心の闇は計り知れなくて、底のない恐ろしさを持ってるのかなと思ってしまいました。
この表紙、怖いすぎですよね・・・(゚_゚i)・・・
投稿者 しおん : 2005年10月14日 20:15
>しおんさん
おはようございます。じわじわ・・・まさにそうでした。
いつ襲ってくるのか分からない恐怖は読んでいても
伝わってきました。
これ映画になっているんですね。知りませんでした。
例の女性は大竹しのぶさんだそうですが、見たいです(^^;
投稿者 ゆこりん : 2005年10月15日 08:26
こんにちは。りょーちと申します。
「黒い家」読んでしまいましたかー。
このおどろおどろしい恐怖、文章だけで私は気持ち悪くて
映像化されているのは知っていたのですが映像は見ていません。
この怖さ、文字だけで十分伝わりました。
うーむ、貴志祐介、凄いっす。
投稿者 ryouchi : 2005年10月17日 18:23
>りょーちさん
こんばんは。いや~この本、怖かったです。
もしこういう人が実際に身近にいたらたまりません。
映画、見てみたいです。怖いとは思うけど(^^;
貴志祐介さん、よくここまで書きましたよね。
投稿者 ゆこりん : 2005年10月17日 21:40