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2005年9月 7日

ありがとう大五郎(大谷英之・淳子)


重度の障害を背負って生まれてきた1匹のサル。2、3日しか生きられないだろうと言われていたが、大谷家に引き取られ2年4ヶ月間生きた。大谷家の人たちとのふれ合いを、写真と文で記録した作品。

初めに、バスケットの中に入れられた大五郎の写真を見たときは、思わず息を呑んだ。足は無く、手も肘から先が少しついているだけという状態だった。淳子さんはもう一人子供が出来たと思い、我が子同様大切に慈しみ育てていく。その苦労は書かれている以上のものがあったと思う。大谷家の人たちの愛情は、自分で移動は出来ないと思われていた大五郎を動かし、ついには立たせてしまうのだ。ぬいぐるみを抱えて立つ大五郎の姿は、悲しいくらい感動的なものだった。短い生涯だったと思う。だが、たくさんの愛情を注いでもらった大五郎は幸せだったのではないだろうか。今度生まれてくるときは、きっと元気な体で!そう願わずにはいられなかった。

ゆこりん : 16:11 | コメント (2) | 作者別・・お他


コメント

ゆこりんさん、こんにちは~~~
私も読んだんですよ。ちょっと前になるけど。
むかーし、私がまだいたいけな高校生だったころ
これのドキュメンタリー番組をやっていました。
なつかしく、切ないお話でした。
大谷一家と言うのはすばらしい愛情深い一家ですよね!
感動的でした!

投稿者 short : 2005年9月 8日 15:19

shortさん、こんばんは★
息子のところからコメントしています。
実はこの本を読もうと思ったのは、shortさんの感想を
拝見したからなのです(^^;ぜひ読んでみたいと
思いました。テレビでやったのは全然知りませんでした
サルの奇形が多くて問題になったのは知っていたんですけど。
人にも動物にも同じように愛情を注ぐのは並大抵のことでは
ないと思います。ホント、感動的でした♪

投稿者 ゆこリん : 2005年9月12日 18:47