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2005年7月14日
ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶(大崎善生)
出会いがあり、そして別れがあった。愛し合い触れ合っていたときのぬくもりの記憶をいつまでも心にとどめたまま、人は歩き続けていく。4つの愛の物語を収録。
自分が愛した人のことは、何年たっても決して色あせることはないのだろう。たとえ別れのときに心が傷ついたとしても、人はいつかその傷を淡い思い出に変えていく。この本の中にはそういう人たちが息づいていた。さまざまな愛し方、さまざまな別れ方。4つの物語はまったく違う愛の物語だが、彩る色はどれもブルーというイメージが強い。それは海の色だったり、水の色だったり、空の色だったり・・・。
こういう恋愛もあるのだろう。でも作者の描く世界に入り込めない。妙に飾られた世界は、全ての出来事をガラス越しに見ているようなもどかしさある。淡々と読み進めるしかない作品だった。
ゆこりん : 22:47 | コメント (2) | トラックバック (1) | 作者別・・おおさきよしお
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» ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶 from <花>の本と映画の感想
ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶 大崎 善生 新潮社2005年6月
孤独な女性が主人公の4編からなる短編集。
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トラックバック時刻: 2005年10月30日 15:03
コメント
メインサイト、5周年おめでとうございます。
ブログと、両方続けるのは、たいへんなことですよね。
この作品は、現実離れしていて、ゆこりんさんには不評ですね。
投稿者 花 : 2005年10月30日 15:13
>花さん
こんにちは。私はどうも大崎さんの作品が苦手です。
ふわふわ、足が地につかない感じがします。
お祝いの言葉をありがとうございました。
これからもがんばります(*^▽^*)
投稿者 ゆこりん : 2005年10月30日 15:37