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2005年7月12日

孤宿の人(宮部みゆき)


生まれたときから親の愛情を知らずに育ったほう。置き去りにされた四国讃岐の丸海藩で新たな人生を歩むことになった。だが、引き取られた先の藩医井上家の娘の琴江が何者かに毒殺され、それが病死として片付けられる。その裏には丸海藩の存亡をかけた思惑があった・・・。

幕府から罪人の加賀殿を預かることになった丸海藩。どんな粗相も藩にとっては存亡の危機になる。琴江の死も、藩のためには決して真相を明らかにしてはならないことだった。
誰にも心を開くことのなかった加賀殿だが、下女として入ったほうと言葉を交わすようになる。ほうの無垢な心が、いつしか加賀殿の心を開いていく。「加賀殿は鬼ではない。やさしいお方だ。」そんなほうの思いとは逆に、丸海の人たちは加賀殿を、災いをなす鬼だと噂するようになる。そして次々に悲劇が起こっていく。ほうはどうなるのだろう?そして加賀殿の運命は?読み進めるほどに切なさがつのっていく。藩のためという名目で、どれほど尊い命が失われていったことか!最後まで純粋であり続けたほうの姿がとてもいじらしく、悲しかった。ラストは泣けた。 オススメです!

ゆこりん : 22:40 | コメント (8) | トラックバック (9) | 作者別・・みやべみゆき

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コメント

はじめまして。miwaと申します。
いつも楽しく拝見させて頂いております。

「孤宿の人」は"ほう"が本当にかわいくて、
終始涙をツッーと流しながら読んでいました。
特に加賀殿との交流が・・(涙)
ネタバレになりそうなので、うまくかけませんが、
おあんさんとか、"ほう"の名前とか、一つ一つが
泣けてきますよね^^

それでは駄文失礼いたしました。

投稿者 miwa : 2005年7月13日 14:44

miwaさん、初めまして♪
いつも拝見してくださっているのですか?
どうもありがとうございます。
この作品、泣けました。本当はもっと詳しく感想を
書きたかったのだけれど、ネタバレになるのでやめました。
「おあんさん」のことも書きたかったんですけど・・・。
「ほう」という名前のことも・・・。
加賀殿との交流もよかったですよね。じんときます。
五つ星作品でした♪

投稿者 ゆこリん : 2005年7月13日 21:28

おはようございます♪ゆこりんさん。
TBさせていただきました。
宮部ワールドを堪能できた作品でした。
「ほう」がいじらしくて最後まで愛しかったですよね・・・

続きはないのでしょうか?(笑)

投稿者 ゆう : 2005年9月 8日 08:31

ゆうさん、こんばんは♪
「ほう」の姿には泣けました(TT)
おあんさんとのことも涙涙だったし・・・。
あのラストだからこそ余韻が残りますよね。
続編?
ほうの成長した姿かな?(^^)

投稿者 ゆこリん : 2005年9月12日 18:42

コメント、ありがとうございます。
宮部氏の時代物は好きです。
今回の作品、そこまでするか、とも思いましたが、宮部さんだから仕方ないかな(><)
舷洲先生、渋い。
健気な少女はポジティブだわ。私は宇佐に一票。

投稿者 sketch : 2005年9月22日 20:01

>sketchさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
ほうや宇佐、なんとも切ないですよね。
噂や恐怖心が、どんどん物事を悪い方向に向けてしまう
恐ろしさもよく描かれていたと思います。

投稿者 ゆこリん : 2005年9月22日 20:30

はじめまして。sumikaと申します。
トラキチさんの「My Best Books!」宮部さんページのコメントで、
ゆこりんさんが「孤宿の人」をベスト1に選ばれていらしたので、
嬉しなってお邪魔しました。
怒涛のクライマックスには驚かされたり、泣かされたりしましたが、
ほうの健気さが救いですね。
TBさせてくださいませ。
では、またお邪魔させていただきます。

投稿者 sumika : 2005年10月 8日 00:56

>sumikaさん
初めまして。コメントありがとうございます。
この話には泣かされました。
ほう、かわいいですよね。
文句なくマイベスの1位です(o^-^o)
私のほうからもTBさせてもらいますね~。

投稿者 ゆこリん : 2005年10月 8日 15:30