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2005年6月20日

いつかパラソルの下で(森絵都)


父が嫌いで20歳のとき家を飛び出した。五年後、父が突然の事故死。父の死後、父の秘密が明らかになったとき、野々は兄と妹とともに父の生まれ故郷である佐渡へと向う。そこには今まで知らなかった父の姿があった・・・。

家族の誰にでも厳しかった父が、実は浮気をしていた!その衝撃的な事実に、残された家族は呆然となる。そして父が語っていた「暗い血」という言葉。その事実を確かめるために、野々たち兄妹3人は佐渡へと向う。そこで知らされた意外な事実!
現実はきっとこんなものなのだろう。拍子抜けするような事実。野々たちの気持ちにも変化が生じる。愛しても愛されないこともある。受け入れても受け入れられないこともある。だがそれも人生。そう思ったとき、父への思いも変わってくる。「いつか、野々たちと仲良く語り合う日がきっと来る。」父もそう思い、願っていたのかもしれない。

ゆこりん : 16:12 | コメント (2) | トラックバック (6) | 作者別・・もりえと

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コメント

ゆこりんさんの記事を見て、早く読みたかったんですが、やっと読みました(゚ー゚;A
大人になるって、けっこういい事だなって思えた本でした。
またしてもTBさせていただきました!

投稿者 しおん : 2005年11月 8日 13:45

>しおんさん
( ゜▽゜)/コンバンハ
大人になるっていうことはつらいことも受け入れると
いうことなのでしょうか?
この作品を読んでいろいろ考えてしまいました。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年11月 8日 20:00