« アイズ(鈴木光司) | メイン | 透明な旅路と(あさのあつこ) »

2005年6月 8日

噂(荻原浩)


「ニューヨークからやってきた殺人鬼レインマンは、さらった女の子の両足首を切り落とす。」
こんな噂が、やがて現実のものとなる・・・。犯人はいったいだれなのか?そしてその目的は?渋谷を舞台にしたミステリー。

香水の販売戦略だったはずの「噂」が一人歩きし始める。足首を切断された少女の死体が発見されたとき、噂は現実のものとなった。誰がどんな目的で?刑事の小暮は必死で追い求める。見えてきたのは、今どきの少女の姿。その姿は、同じ年頃の自分の娘と重なって見える。つかみどころのないものを求めて渋谷を歩く小暮の姿に、ちょっと哀れっぽさを感じた。ストーリーの展開も人物描写もとてもよかった。だが、真相にはちょっと不満。犯人の動機に納得の出来ないものを感じた。だが、ラストは意外だった。それと最後の1行。これがたまらなく怖かった。「えっ!?」と思った瞬間、背中がぞぞ~~っと・・・。

ゆこりん : 15:24 | コメント (2) | トラックバック (3) | 作者別・・おぎわらひろし

このリストは、次のエントリーを参照しています: 噂(荻原浩):

トラックバック

» 噂 荻原浩 from かみさまの贈りもの~読書日記~
両足首を切断された女子高生の遺体が発見された。 更に同じような事件は続き、二人目の犠牲者もでてしまう。 殺人の陰には、香水の販売戦略で流された「噂」。 そ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年6月 9日 09:36

» 「噂」(荻原浩著) from たりぃの読書三昧な日々
 今回は 「噂」 荻原 浩著 です。 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年7月16日 00:54

» 「噂」荻原 浩 from 月灯りの舞
「噂」  荻原 浩:著  新潮社/2006.2/629円 衝撃のラスト一行に瞠目! 都市伝説が渋谷の女子高生たちの間を 駆けめ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2007年8月 8日 15:44


コメント

ゆこりんさん、おはようございます。
この本は、ほんとに驚きました。
全ては最後のひと言ですよね・・・・
今でも、あの驚きは忘れられません。

投稿者 ゆう : 2005年6月 9日 09:37

ゆうさん、こんばんは~♪
この本のラスト1行にはびっくりです。
思わず「ええ~~~~っ!!」と叫んでました(^^;
この最後はある意味怖いです。ホラー小説より怖いかも。

投稿者 ゆこリん : 2005年6月 9日 18:49