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2005年5月21日

草原からの使者(浅田次郎)


各界の名士が集まる「沙髙樓」。そこで語られるのは、それぞれの人たちの秘められた話だった。決して公には話されることのないその話の内容とは・・・?表題作を含む4つの話を収録。

人それぞれ生きていればいろいろなことがある。人生の岐路に立たされたとき人はどうするのか?「宰相の器」、表題作の「草原からの使者」ではそのことをテーマに描いている。だがどちらも現実離れした話で、内容的には受け入れ難い。「終身名誉会員」も作者の言わんとしているところが理解できない。最後に収められた「星条旗よ永遠なれ」はおふざけとしか思えなかった。久々に読む浅田作品だったが、がっかりだった。

ゆこりん : 17:07 | 作者別・・あさだじろう